よくサッカーのゲームの場面で指導者の方々が選手に対して
「考えろ!!」
「考えてプレーしろ!!」
「○○!!もっと考えろ!!」
と指示を出している姿をよく目にします。
その度に選手は戸惑った表情を見せていることが多いような気がします。
逆に選手達からすると
「こっちも考えているんだけど・・・」
という感じの顔つきをしていますよね。
選手たちは口には出しませんが「何を考えればいいのだろうか??」と頭から「吹き出し」が出ている場面をよく見ます。
指導者の方々は一体何を考えさせようとしているのでしょうか?
私はその場面を目にするたびに、数学の授業を思い出します。
先生が生徒に公式を教えずに「問題を自分の力で解いてみろ!」と言っているような気になってしまいます。
考える材料は与えているのだろうか??
そのような指導者の方のコーチングを聞いていると、起こった現象に対してのコーチングばかりでランダムコーチングになっている方が多い気がします。
外から見ているコーチは正直選手のアラを探そうと思えばいくらでも探せます。
サッカーはミス前提のスポーツです。
あのメッシでさえも、マラドーナでさえもミスをします。
このミスに対しての後付けはいくらでもできます。
「考えろ」というセリフはとっても使いやすい言葉。
選手たちに「考えろ」と指示を出すことで、監督をやってる感もでますし(笑)
実は以前、私も「考えろ」と言っていたことがありました。
しかし、いくら「考えろ」と連呼したところで選手の様子が一向に変わってこない。
なぜだろうと考えた時に、やはり選手に考える「材料」を提示していなかった。
材料をしっかり与えていない自分に気づいた時から、「考えろ」のコーチングを辞めました。
考えさせる、判断させるためにはある程度の情報が必要である。
材料とは
・サッカーの原理原則
・攻守の原則
・戦術
・チームの決め事
etc…
補足資料ですが。以下に「サッカーの目的・攻守の原理原則」のリンクを添付しておきます。Laboで人気の記事になりますので是非ご購読ください。
さて、もっと細かく言うと、自分の持ち味、チームの持ち味、相手のポジション、相手の状況、ボールの状況、味方のポジションなどなど・・・サッカーのゲームでは頭がパンクしそうになるくらい考えることは多いです。
それを一言「考えろ」で済ましてしまうのは、そもそもその指導者自身が「考えていない」ということになるのではないか?
もちろん整理をした中で「考えろ」と言っている指導者の方々はたくさんいます。それはその前後のコーチングを聞いていればわかります。
自らの戒めにもなりますが、指導者がしっかりと「考えた」状態で事前のコーチングや判断材料を与えることが重要です。
その前提があって、初めて選手は「考える選手」になります。
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